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Exhibition Report / Reported by m.makino

高橋禎彦・羽生野亜 二人展 2013年5月16日(木)〜26日(日) » わさらび

自由が丘にあるギャラリーWASARABIで開催中の『高橋禎彦・羽生野亜 二人展』を見てきました。

会場風景

大きな窓を有したギャラリーの入口には、羽生さんの木工家具が数点配置、
その天板の上には高橋さんの小さなグラスがディスプレイされ、訪れる人を出迎えてくれていました。
店内左右の壁面は数段の長い棚板に分けられ、
二人の作品がさまざまな組み合わせとともに展示されていました。

会場風景

クリアガラスをメインとした、片口、ショットグラス、ボウル、ワイングラス。
アイテム数だけでなく、そのデザイン数の多さは高橋さんの作品ならではです。
中央のテーブルには、羽生さんの50cmを超える大きな角板の作品が置かれ、
それを取り囲むように、高橋さんの大きなボウルやデキャンタ、ピッチャーなどが展示されていました。

会場風景

今回の二人展の為に、細かな打ち合わせをしなかったという事でしたが、
羽生さんは、高橋さんのグラスなどに似合う小ぶりのアイテムを意識して準備をしたそうです。
そう言われて見ると、高橋さんのグラスも小さめのアイテムがいつもより多く展示されるように感じます。
日本酒にも合うようなショットグラス、可愛いリキュールグラス、そして、人気のピッチャーは、
ドレッシングや珈琲ミルクを入れるくらいのサイズのものが登場していました。
二人展というのは、個展とは違ったいつもは見られないような作品が見られる楽しみがあります。

会場風景

羽生さんの作品は、草木染めの染料を使うことで、飽きのこないとても落ち着いた色を引き出します。
緩やかな曲線のフォルムをもつ高橋さんの作品と非常によく合い、
実際に板皿に乗せられたグラスを見ると、あつらえで作られたように感じます。

会場風景

小さいグラスを板皿に乗せ、いろんな角度から見ていた私に、
「その組み合わせ、とってもいいね。」と言って、高橋さんが満足げな笑顔を見せてくれました。
ガラスと木工は、どちらをも引き立たせる素材です。
これからの季節、暑い夏に清涼感を与えてくれる器たち。
とても素敵な二人展でした。

Reported by m.makino