2015年2月にカイカイキキギャラリーにて、工芸やアートを扱う10軒のギャラリーによるイベントを開催いたします。各ギャラリーが推薦する作家の作品を一堂に会して展示販売するともに、昨今のオープン化したマーケットの状況に対して、あらためてギャラリーの役割を問うメッセージも含んでいます。イベントタイトルである「gallery's eye ‐選ぶ力‐」にはギャラリーの選択眼の大切さの意味を込めました。各ギャラリーの選りすぐりの作品を通して、それぞれの眼を感じて頂ければと思います。この新しい試みにぜひご注目ください。
panoramaではイベントの開催にあわせて参加するギャラリーのギャラリストへのインタビューを掲載していきます。
- 桃居広瀬一郎時代が召還する作り手を見ていくこと 2014.12.18 東京・西麻布に1987年誕生。生活の中に寄り添ううつわを紹介するギャラリーの先駆けとして、30年近くに渡り日本の現代工芸を見続け、多くの著名な作家を輩出してきた。その取扱い作家をみれば、現代の生活陶芸の断面を垣間見ることができる。オーナーの広瀬一郎氏は、知見が広く、多くの作家や業界人から支持される第一人者。
- gallery yamahon山本忠臣全力で作家にぶつかり自分の眼を明らかにしていく 2014.12.23 三重県の伊賀焼の里にて、伝統を越え、いま形成されつつある工芸を伝えるギャラリー。オーナーの山本忠臣氏の確かな眼と独自の切り口には定評がある。山間の豊かな自然の中に佇む白を基調とした空間には、美しき間合いと心地いい緊張感をもって作品がディスプレイされ、調和のある世界を作り出している。2000年オープン。
- 季の雲中村豊実 中村敬子作家と作品への“愛着”を
丁寧に伝えていく 2014.12.26 歴史ある土地として多くの観光客が訪れる滋賀県の長浜において、あえて駅から離れた場所に店を構え、工芸に親しむゆったりとした時間を提供する。気持ちのいい吹き抜けのあるモダン建築のギャラリーには、オーナーの中村豊実、敬子夫妻が親交を深めてきた現代作家のラインナップの他、骨董品も並ぶ。2003年オープン。 - DEE’S HALL土器典美インテリアを選ぶように暮らしの中のアートに親しんで 2015.1.9 南青山の一軒家に2001年オープン。絵画、彫刻、ファッション、工芸のジャンルを超えて暮らしの中のアートを提案。ここでの展示をきっかけに、広く名を知られるようになった作家は数知れず。オーナーの土器典美さんの捕われのない自由なセレクトへの信頼はもちろん、そのチャーミングな人柄にひかれて訪れるお客も多い。
- Jikonka Tokyo西川弘修一番伝えたいのは衣食住の大切さです 2015.1.13 服、うつわ、骨董、食。衣食住にまつわることのひとつひとつを丁寧に選び、使うことで暮らしを豊かにする愉しみを提案。オーナーの西川弘修氏は、2000年、三重県関市のギャラリー&カフェを開いて以来、2010年に、東京・世田谷にギャラリーを。2012年には台北に出店。現代日本の工芸と生活を世界にまで伝えたいと考えている。
- うつわ楓島田洋子陶芸や焼物というよりも“うつわ”を紹介したいんです。 2015.1.16 毎日の暮らしを彩る食のうつわにこだわり、店を開いて16年。こじんまりとしたスペースながら、オーナー島田洋子氏の女性ならではの視点で、美しく、楽しく、使えるうつわを提案する。陶磁器、ガラス、漆器とバランスのあるセレクトは、料理好きはもちろん、スタイリストなど業界人にも支持されている。1998年オープン。
- さる山猿山修主役は作家。そこに猿山修としてどう関わるかを考える。 2015.1.20 オーナーの猿山修氏は、プロダクトデザインをはじめ、生活道具の企画やプロデュース、演劇の作曲や演奏など幅広く活動。極まる線と余白の均衡が織りなす独自の世界観を持つ。そうした「猿山美学」が隅々まで感じられる元麻布のギャラリーは、1996年オープン。さる山デザインによる現代作家の作品と古道具を展示する。
- feel art zero正木なおギャラリーというまっさらな空間だからできる経験を残していきたい。 2015.1.23 「ゼロの状態から、現代のアートを感じて欲しい」との想いでつけられたギャラリー名のごとく、何もない真っ白な空間は、展示をするごとに、作品がもつ力で満たされ、見る者にストレートに語りかける。オーナーの正木なお氏の感覚の鋭さ、独自の企画構成に期待して、展覧会には、毎回多くの人が足を運ぶ。2004年オープン。
- うつわノート松本武明ブログと展示を通して文化的視点まで掘り下げた工芸の姿を伝え尽くす。 2015.1.27 川越の町に残る古い洋館を改築し 2011年にオープン。うつわのことを綴ったブログをきっかけに生まれたこのギャラリーで、いまもブログを綴るオーナーの松本武明氏は、作品や作家だけでなく、その背景にある文化的な視点まで掘り下げて見つめ、うつわのある生活の豊かさを、言葉と展示を通して、人々に丁寧に伝えている。
Photo by GION
- Oz Zingaro村上隆アーティスト・村上隆氏(カイカイキキ)に聞く 2015.1.30 現代アーティスト、村上隆氏が主宰する新提案のギャラリー。カイカイキキのギャラリー部門のひとつとして、日本発信のサブカルチャーのメッカ、中野ブロードウェイに2011年オープン。村上氏が自らの眼で選んだ、アート、工芸、骨董が、ジャンルの垣根を越えてひとつに調和し、他にはない濃厚な空間を作り出している。
会場
Kaikai Kiki Gallery
106-0046 東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1F
URL
Official websitehttp://gallery-eye.com
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問い合わせ
gallery's eye 事務局
e-mail:info@gallery-eye.com