曽呂利(そろり)
茶道具の銅製「曽呂利」の写し。
「素材をガラスにすることで少しモダンになり、金属とはまた違った情緒がうまれる」。
宙吹きによる水滴のような形も印象的で、四季折々の表情を映し出す。
首が細長いことで花を入れやすく、一輪でも姿が決まりやすい。» 瀬沼健太郎の花とガラス 「移ろう季節の中で ー 早春編」
花を生けるとき、どんなふうにしたら花は花らしくあるのだろう。
美しい姿を見せてあげたい、愛おしさをあらわしてみたい…
生ける人の思いはさまざまかもしれない。
瀬沼さんが大事にしているのは自然の中にある植物をよく見ること。
植物やその周りの環境を観察してみるとそれぞれの植物のありようが見えてきて自ずと花は入るのだとか。
野山で出会った植物も、道端に咲く雑草もどんな花も、生ける人の思いとつながっている。
「僕の器は使い手の美しい気持ちを受け止めます」
植物に寄り添う器は生ける側をやさしい心地にしてくれる。
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